Studio Apricot
こどもと家族の写真スタジオ

Profile

たつぎ あんな|ニューボーン&キッズフォトグラファー
フォトグラファー歴10年。
長野県茅野市出身。芸術大学を卒業後、長野県内のフォトスタジオに勤務し、結婚を機に上京。都内のフォトスタジオで赤ちゃんや子供の撮影を担当し、2020年よりフリーランスとして活動をスタート。現在は一児の母として、育児をしながらフォトグラファーとしての道を歩んでいます。
写真と子どもたちへの想い
フォトスタジオで働き始めてから、私は子どもたちが大好きになりました。
よく笑う子、よく泣く子、元気に動き回る子——それぞれ違った魅力があり、純粋無垢な姿に毎回癒されていました。
「大好きな写真」と「大好きな子どもたち」。
この仕事は、まさに私にとっての天職でした。
そんな私にも、母としての時間が訪れました。
愛しいわが子を迎える日を心待ちにし、どれほどの幸福が待っているのだろうと期待していました。
けれど、現実は想像していたものとは違いました。
授乳やおむつ替え、寝かしつけの日々。身体の痛みと疲れに耐えながら、慣れない育児に戸惑い、うまくいかない母乳育児に落ち込むこともありました。
さらに、夫の海外赴任で息子と2人きりの生活が始まったとき、私は精神的にも体力的にも追い詰められていきました。
気づけば、息子といることが苦しくなり、「離れたい」とさえ思うように…。
そして、そんな自分を責め続けました。
「もう子どもたちの撮影をする資格なんてないんじゃないか」と。
それでも、私はカメラを手放しませんでした。
息子の写真だけは、毎日撮り続けていました。
カメラ越しに息子の成長を見つめることで、ほんの少しずつですが、心が落ち着きを取り戻していきました。
そして月日が経ち、今では息子もすっかり頼れる存在に。
昔の写真を見返しては、「小さい頃の僕ってかわいいね」と、満足そうに話してくれます。
もしあのとき写真を撮っていなかったら、私はもっと絶望の淵に立たされていたかもしれません。
大変な時期ほど、客観的に見られる「記録」があることで、私は私を保ち、子育てを続けることができたのです。
写真はエール。写真は生きる力。
この経験を通して、私は改めて写真の持つ「力」を実感しました。
写真はただの記録ではなく、その瞬間の気持ちや、大切な想いを未来に届けるもの。
子育てに追われる日々の中で、大切な時間を残すことの意味を、私は身をもって知りました。
だからこそ、私はニューボーンフォトを撮り続けます。
愛しい赤ちゃんの小さな手足、ふわふわの髪、守りたくなる寝顔——この奇跡のような瞬間を、写真という形で未来に残すために。
写真を見返したとき、「こんなに小さかったんだ」と愛おしさが溢れるような、そんな宝物を届けられたら。
そして、もし子育てが大変なときに、写真が少しでも支えになれば——。
そう願いながら、一枚一枚、心を込めてシャッターを切っています。